村上海賊ゆかりの地へ、
サイクリングで出かけよう。

愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ瀬戸内しまなみ海道は、日本で初めて海峡を横断できるサイクリングロードが整備され、「サイクリストの聖地」として人気を集めています。島々を結ぶ橋には自転車・歩行者の専用レーンが設けられ、眼下に広がる多島美を眺めながら自分の足で渡ることができます。各島にレンタサイクルターミナルが整備され、推奨サイクリングルートがブルーラインで示されているので、気軽に、迷わず、サイクリングを楽しめるのが魅力です。

しまなみ海道には見どころがいっぱい。特に瀬戸内海の歴史を語るうえで欠かせないのが村上海賊です。海賊というと船を襲って金品を奪うイメージがありますが、村上海賊は海の難所である瀬戸内海の激しい潮流や地の利を掌握し、船が安全に航海できるように水先案内や海上警固を担っていました。

自転車と船を乗り継ぎ、村上海賊ゆかりの地を巡りましょう。しまなみ海道の各地に史跡が点在していますが、今回は馬島、小島を経て、来島村上氏の本拠地・来島へ。城跡や村上海賊が崇めた寺社などが残り、村上海賊の生きた記憶をたどることができます。

村上海賊は村上三家から成り、因島、能島、来島をそれぞれ本拠地にした。来島海峡の要に位置する来島は急潮に守られる天然の要塞で、来島村上氏は四国側の航路を押さえていた。
来島に残る本丸跡。対岸の今治側に「水場」が置かれ、そこから水や物資を運び、一帯を生活の本拠にしていた。
島の周囲に石垣を巡らせ、標高47mの山上に来島城が築かれた。
島の周囲の岩礁に無数に残る柱穴。ここに丸太を立て、船を係留していた。

来島村上氏の居城、来島へGo!

サンライズ糸山(中央レンタサイクルターミナル)
事前予約、もしくは当日先着順で自転車をレンタル。クロスバイク、電動アシストなど様々なタイプがあります。ヘルメットをかぶって出発!
住所/愛媛県今治市砂場町2-8-1 TEL/0898-41-3196 営業時間/8:00~17:00(10月~3月)、 8:00~20:00(4月~9月) 料金/1日につき、大人1,000円、小学生以下300円、タンデム自転車1,200円。電動アシストは6時間1,500円 ※電動アシスト自転車、タンデム自転車以外はターミナル間で乗り捨て可能。 ■保証料:1台につき大人1,000円、小学生以下500円。返却時に保証料は返却、ただし借りたターミナルまたは同じ島内のターミナル以外に乗り捨てた場合は返却されません。
ブルーライン
自転車・歩行者道入口からループを駆け上がり来島海峡大橋へ。道路にブルーラインが設置され、青い線に沿って走れば迷いません。
馬島へはエレベーターで
来島海峡大橋の第二大橋と第三大橋の間のアンカレイジに設置されているエレベーターで馬島に上陸できます。自転車を降りて利用しましょう。
渡船で来島へ
馬島から来島へは自転車ごと渡船で向かいます。小島を経由するので立ち寄って次の便が来るまで芸予要塞を散策するのもおすすめ。
■問い合わせ先/くるしま TEL/0898-41-8425

能島村上氏の本拠地を訪ねて大島北部へ!

世界初の3連吊橋が優美な来島海峡大橋。日本三大急潮のひとつ来島海峡と島々が織りなす自然美を一望しながら走れる。
能島水軍 潮流体験
能島村上家の本拠地・能島の周囲は最大10ノットの潮流が渦巻いている。村上水軍博物館前を出発する船で、能島を間近に見ながら、激しく流れる潮流を体感できる。 住所/愛媛県今治市宮窪町宮窪1293-2 TEL/0897-86-3323営業時間/9:00~16:00 休館日/月曜日  料金/一般1,200円、小学生600円 ※小学生未満は無料
今治市村上水軍博物館
大島にあり、能島村上家に伝わる貴重な資料を展示。全盛期の当主、村上武吉が着用したと伝わる陣羽織や、戦国期の鎧、遺跡からの出土品などから歴史を探れる。 住所/愛媛県今治市宮窪町宮窪1285 TEL/0897-74-1065 営業時間/9:00~17:00 休館日/月曜日、年末年始  料金/一般300円、学生150円、高校生以下無料
来島海峡展望館
来島海峡大橋を見渡せる絶景スポットで、展示室では日本遺産に認定された村上海賊や架橋技術を紹介。お土産物ショップやドリンクスタンドも人気。 住所/愛媛県今治市小浦町2丁目5-2 TEL/0898-41-5002 営業時間/9:00~18:00(12/1~2/28は17:00まで) 休館日/無休 料金/無料

今治地方観光ボランティアガイド

ガイドブックでは得られない情報を盛り込んでしまなみ海道を案内してくれます。「小島も立ち寄ってください。日露戦争前に築かれた芸予要塞がほぼ往時の形で残っています」。
■ボランティアガイドの申込
今治地方観光協会
TEL:0898-22-0909 FAX:0898-22-0929

KEYWORD

  • 環瀬戸内海地域交流促進協議会の取り組み

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