岡山県岡山市・備前市・瀬戸内市で地域のフードや伝統、自然にふれられる施設を探訪

食育、アミューズメント、セカンドキャリアの場
いくつもの「実り」を生み出しているファーム

石原さん写真
「農業の先輩たちの教えを乞い、より良い品質のいちごを提供できるよう頑張っています」と石原さん。お客さまの笑顔が最高のエネルギー源だそう。

 株式会社かもめファームは、運送会社が異業種から参入した農園。「60年以上お世話になった岡山市への恩返しとして、また地方創生・地域社会への貢献のため、コロナ禍で閉園し耕作放棄地となっていた観光農園を再生。従業員が1本1本苺の苗を植え替えて、地域の方に喜ばれる観光農園を復活させました」とアグリ事業部部長の石原律子さんは話す。新たに観光農園やカフェ事業をスタートしたことで、引退したドライバーのセカンドキャリアの場としても活用することができている。
 現在いちごのハウスは20棟あり、岡山県のブランドいちごである晴苺(はれいちご)など6品種を栽培。例年、5月下旬頃までのいちごシーズンは、いちご狩りやフレッシュないちごを贅沢に使ったパフェが楽しめる。自家製のジャムなど加工品も販売しているほか、いちごシーズンの後には、ぶどうや桃など豊富な岡山県産フルーツを使ったスイーツが味わえる。「現在、ぶどう狩りが楽しめるよう農園を整備しています。このファームから岡山のフルーツの美味しさを発信したいです」と瞳を輝かせる石原さんだ。

ハウス写真

ハウスに入ると、いちごの甘い香りに包まれて幸せ気分。いちご狩りのシーズンは1〜5月。どの品種が実っているかは、その日のお楽しみ。

かもん de café写真

ゆったりとした座席を用意した「かもん de café」。パフェ以外にもシェイクやスムージーなど、様々ないちごメニューを提供している。

かもめファーム(かもん de café〔ド カフェ〕)

住所/岡山県岡山市南区西七区469
TEL/086-259-2915
営業時間/10:00〜17:00
定休日/カフェ:月・金曜(祝日は営業、6〜11月は月・火曜) いちご狩り:月・金曜(開園は1月〜5月下旬)
駐車場/あり
HP/https://www.kamomefarm.co.jp
instagram/かもめファーム l 季節のおいしさが味わえるいちご農園カフェ


1000年の歴史を誇る六古窯(ろっこよう)・備前焼
伝統や日常、アートの世界にふれられる施設

※六古窯…中世から現代に続く国内の6つの陶磁器窯の総称

小橋さん写真
独自の青い備前焼など、新たな世界を拓いている小橋さん。穏やかな人柄ながら、備前焼の魅力を語るときは雄弁だ。

 日本六古窯の一つである備前焼は、岡山県備前市伊部(いんべ)地区で守られてきた。鉄分の多い土を高温で焼き締め、窯変(ようへん)によって生まれる唯一無二の風合いが魅力だ。小橋俊允(としみつ)さんは、海外からも高い評価を得ている備前焼作家。その一方で、夢幻庵の窯元として「日常の器としての備前焼」のプロデュースも行っており、一般の方にも焼物に親しんでもらおうと、手びねりやろくろ体験を受け入れている。
 「備前焼は使ってこそ、その魅力が理解できます。それを実感して頂けるのがCafe MUGENAN+です」と話す小橋さん。ここでは備前焼と他の器の2種類で、シングルオリジンのコーヒーを飲み比べることができる。ほとんどの人が「備前焼の器で飲んだ方がまろやか」と感嘆するのだとか。ギャラリーには小橋さんが海外で評価されたオリジナリティに富んだ備前焼が展示されており、備前焼の世界に心ゆくまでひたることができる。

指導イメージ写真

(右上写真)「備前焼を生かす味を」と焙煎所にオーダーしたコーヒーを飲み比べ。器による味の違いは明らか(1セット600円)。
(左写真)運が良ければ小橋さん自ら指導してくれることもある体験メニュー。つくりたい形や仕上がりのイメージなどを相談しながら作陶できる。

備前焼販売写真

Cafe MUGENAN+では備前焼の販売も行っている。手頃な値段のものもあるので、日常に取り入れたい。

夢幻庵備前焼工房(Cafe MUGENAN+)

住所/岡山県備前市伊部2697
TEL/0869-63-2227
営業時間/10:00〜17:00(予約受付は〜16:00)
定休日/無休
駐車場/あり
HP/https://mugenan.co.jp
instagram/夢幻庵備前焼工房


毎日、冒険気分を味わえる瀬戸内海
安全に楽しむシーカヤックでその魅力を伝えたい

小野塚さん写真
「瀬戸内海は自然も魅力ですが、営みの風景である点も素敵なんです」と小野塚さん。国内外からやってくる人たちに、プライスレスな経験を贈っている。

 大阪を拠点に、カヤックのインポーターをしていた小野塚昌博さんは、1999年に瀬戸内市牛窓町へ移住した。「特に強い意志があったわけではないんです。知り合った方の誘いで、まあ、何年か住んでみようかという軽い気持ちでしたね」と振り返る。牛窓でツアーガイドを始めると、瀬戸内海ほどカヤックに適した場所はないと感じるようになった。「基本的に波は穏やかですが、上級者が心を弾ませるような潮流ポイントがあります。また、点在する島々を渡り歩く楽しみもあります。私自身が日々、冒険気分を味わっています」と微笑む。
 ウォータートレイルのガイド活動と並行し、「牛窓のスナメリを見守る会」を立ち上げ、瀬戸内海の自然環境の保全活動にも取り組んでいる。拠点である牛窓沖合の前島で、きらめく波を眺めながら、瀬戸内海の未来へと小野塚さんは想いを馳せる。

前島の夕陽公園写真

小野塚さんのお気に入りの場所は、前島の夕陽公園。心地よい潮風に吹かれながら、刻一刻と表情を変える瀬戸内海を見ていると時間を忘れてしまう。

カヤックの体験風景写真

(右写真)カヤックの体験風景。体験には北米デザインのツーリングシーカヤックを使用している。
(左写真)牛窓沖に浮かぶ黒島には、引き潮時に砂の道が出現。3つの島が弓形につながり、黒島ヴィーナスロードと呼ばれている。

牛窓ウォータートレイル

住所/岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓5792-4
TEL/0869-34-9300
営業時間/完全予約制(2時間6,800円〜)
駐車場/あり
HP/https://www.watertrail.com
instagram/牛窓ウォータートレイル

※掲載価格などは、変更される場合がございます。
※駐車場ありには有料や提携、近隣の公共駐車場も含まれます。

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